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新しい造園樹木の研修会「埼玉県 安行・大宮エリアの植物を楽しもう!」に参加しました

2018.06.06

ガーデニングや大規模緑化の日本三大産地のひとつ埼玉県南部で開催された植物研修会に参加した。参加メンバーの半分は新樹種部会に所属する樹木の生産・販売業を営む方々で、その他には樹木医、都市開発や造園の仕事に携わる方々、ガーデニングを趣味としている一般の方々まで、様々な立場の方が参加する会となった。

■埼玉県花と緑の振興センター
出発後最初に見学したのは「埼玉県花と緑の振興センター」で、様々な樹種を見学しながら、実務に近いお話を伺うことができた。壁面緑化に適した植物を新たに発見するための研究や、樹木を土の少ない場所でも栽培出来るポリプロピレン製のマット等の開発もおこなっている。

また、隣接する販売場では様々な樹木を購入目的で見ることができ、車で樹木や花を買いに来るお客さんが多く見られた。研究・開発から生産、販売までが一体化しておこなわれ、それぞれの施設の密接な連携が生産者・消費者の両者に相乗効果をもたらしているように感じた。

■川口緑化センター樹里安
お昼ご飯を取りつつレクチャーをしていただいたのは「川口緑化センター樹里安」(道の駅 川口・あんぎょう)である。巨大な温室が建築の一部となっているのが印象的であった。その形態はいわゆるサービスエリアの道の駅としてイメージされるものとは少し違い、名前の通り緑化センターの意味合いが強く、産業振興に力を入れているタイプの道の駅と言える。

生け花や園芸の講習会を定期的におこなっているそうである。レクチャーでは「NHK趣味の園芸」でも講師をされている株式会社ワイズプランツの山崎社長を中心に、新しい園芸種の見分けかたや庭園内への取り入れ方を解説いただいた。

■染谷花しょうぶ園
ハナショウブと紫陽花が見頃を迎えており、生憎の雨の中でも観光客で賑わい、座敷の予約席も満席となっていた。行き掛けの車中でハナショウブとカキツバタ、アヤメの見分け方のレクチャーを受け、その特徴も確認しつつ見学することができた。

■グリーンシシクラ見本園
宍倉代表の案内で見本園の見学をさせていただいた。未だ品種名が確定していない新樹木も見られ、参加者のうち樹木のプロである方々も興味深く見学していらっしゃった。様々な樹木が隣り合い販売物として区別されながらも小さな林のような風景をつくりあげており、見ていて飽きない場所であった。また、大切に育てられている過程にある樹木の生き生きとした姿を見られたことも非常に良い経験となった。

■さいたま市大宮盆栽美術館
大宮盆栽美術館は世界初の公立盆栽美術館である。ちょうど「さつき盆栽展」(礒部繁男氏出品)の会期中であり、さつきの花が満開の盆栽を見ることができた。一つ一つ形の整った花が盆栽師の裁量で散りばめられ、参加者から「作り物のようだ」という声が上がる程に完成度の高い盆栽が展示されていた。

接ぎ木を重ねた太い幹から華奢な細い枝までを持つ樹木を定期的に土ごと器から外し土を入れ替え、作りたい世界観にあわせて器の大きさを調整したり針金で成長方向を固定したり、傍らに置く添え物までも盆栽を引き立たせる要素として取り込むなど、ひとつの世界を作り出す気概と努力には圧倒された。盆栽についてほとんど知識が無かったため、長いと樹齢1000年にもなる樹木が1m角の台の上に置けるような大きさで今も生き続けているということに非常に驚いた。

川原 瑠依紗

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