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逗子の「名越切通し」を訪ねる

2018.05.14

逗子市と鎌倉市の市境にある、国指定史跡名越切通しを訪ねた。切通しを含む名越路は鎌倉と三浦半島を結ぶ要路のひとつで、この峠の道は険しく「難越」(なこし)に由来して名付けられたと言われている。

当社は「名越切通し」の園路等の計画・設計を2008年、2009年の2年間にわたって担当した。設計自体は園路補修、拡幅や階段、石積み、手摺りの整備など、目立つデザインではなく文化財を観賞、利用していただく下支えのプロジェクトであった。文化財であるのでこの様な険しい山道をコンクリート等で固めず、自然の素雑を活用して設計するのは意外に難しく、現場との調整が大変困難であった。

初夏の休日に訪れたので、ハイキング姿の利用者が多く見られ、老人が元気に散策する姿に接する事ができた。何かの勉強会か研究会のグループが講師の話を熱心に聞いているのが印象的であった。

この切通しの途中にある「まんだら堂、やぐら群」は崖面に掘られた横穴式の墓で、鎌倉時代から室町時代まで使われていたと推定される。広場の真ん中に立つと、高い崖にいくつもの穴があり、石造物が多数こちらを向いていて、風景的にはかなりインパクトの強いものである。

驚くことにこの地で、アーバンデザインで昔お世話になった先輩の建築家:白鳥健二さん夫妻とばったり会った。この場所でこの時間、本当にピンポイントの出会には驚かされた。ここの場所が有している何かの縁が作用していたのだったら、ありがたい出来事であった。

戸田 芳樹

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