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重慶の集合住宅が竣工しました

2015.04.01

かねてより中国重慶市で建設中だった集合住宅「瑞安化竜橋B18住宅」が「重慶天地雍江御庭」として2014年12月に完成しました。2011年1月から景観設計をスタートし、およそ4年をかけて完成したプロジェクトです。完成後初めてとなりますが、3月に現場を検証しました。

このプロジェクトはアールデコ調の建築デザインが特徴の中高層住宅で、現況の丘陵地形にはめ込む様に設定された地形変化の大きな重慶らしい住宅と言えます。内部には三層の地下駐車場の上に大地の記憶を留める丘を設けフォリーを配して立体回遊式の中庭を設けました。伝統と自然をテーマに都市の風格と野趣を纏った暮らしのステージを構成しました。

高低差のある敷地は水のゲートと丘のゲートの二つの入口で構成しました。
重層的な建築景観と高低差を活かした水景により風格を演出した水のゲートは高層建築に囲まれた都市の谷間の入口です。賑わいを高めていく街並みに憩いと安らぎを与えるスポットともなり、印象的な空間となりました。
丘のゲートはビスタを強調したアプローチ構成でフォーマルな印象を演出しました。残念ながら後背地の植栽が散漫で空間に締まりが無い状態となっており、中低木植栽で背後を塞ぎ、より軸線景観を強調させる様提案しました。

中央は丘の雄大さを感じる大らかな空間としましたが、開放性はあるものの居住者を広場に誘う魅力が不足している様に感じられました。それは色彩的な魅力と考えられました。濃緑な植栽景観が特徴の重慶ですが、住民の憩いの場に成長させていくためには色彩的にも華やいだ雰囲気が必要と考えられました。既に通路際には色彩ある地被植栽が植え込まれていましたが、構造物際や通路の外側などにも花卉植栽を補い更に華やいだ雰囲気を高めていくことが有効と考えました。庭への愛着を育むことにも繋がる住民参加の花植えイベントも有効な方法で、華やぎづくりを今後の対処として提案しました。
今後に期待しています。

吉澤 力

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