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立命館大学大阪いばらきキャンパスが完成しました

2015.06.03

立命館大学の大阪いばらきキャンパスがこの春、開校しました。2012年の2月から2015年3月まで、建築の(株)山下設計と共にランドスケープの計画、設計、監理に参加致しました。実施設計、工事は(株)竹中工務店、造園関連工事は住友林業緑化(株)が担当し、床面積が10万㎡を越える大規模なプロジェクトでありましたが見事に工期内に完成致しました。

敷地はJR茨木駅より徒歩5分の距離にあり、約10haの平坦な計画地は西にJR、南は高速道路に接し、北から東にかけて住宅街に面しています。この計画の重要な点はランドスケープデザインの考え方が、キャンパスの骨格を作り出している事です。その結果でしょうか、大学発行のパンフレットの冒頭左ページに理事長の「ごあいさつ」右ページに「配置計画-ランドスケープデザインついて」と紹介される名誉に預かりました。

計画の骨子は「開かれたキャンパス」作りで、大学と地域、学生と市民、建築とランドスケープ、過去の文化と未来、各々がつながりそして開かれる、空間や仕組み作りでした。敷地の中央部「空のプラザ」を交点とした東西と南北の軸を大きな骨格とし、立命館大学いばらきキャンパスの理念を表現しました。建物も貫く東西軸はシンボルプロムナードとし「楷の道」とし、学問の祖孔子にゆかりのある中国原産の楷の木の並木としました。また日本の在来種、ヤマボウシも用い、大学の理念「アジアのゲートウェイ」を両樹を組み合わせて秋の紅葉の素晴らしさで表現してみました。

南北に貫くプロムナードは北部を「楠の道」とし隣接する片倉公園の広いオープンスペースを常緑の豊かさで受け止めています。南部の「桜の路」は高速道路を隔てた春日神社の桜を受け「桜の広場」と共に並木で歴史・文化の継承を試みました。またプロムナードに接したスペースに盛土して里山空間を設え、茨木市周辺の植生をボランティアの手で移植して再現し管理の継続も進めております。

開かれたキャンパスの大きな構成要素のひとつが、隣接する「岩倉公園」の存在です。公園計画から設計まで茨木市、UR、大学が綿密に打合せて連続性のある空間と、多様に使用できるスペースを作り上げてきました。当然、防災に対する配慮もぬかりありません。

開かれたキャンパスで、学生と周辺住民との交流が進み、様々なイベントが組み込まれれば、両者にとって大変良い思い出の時間と空間になるのではないでしょうか。現在、植えられた植栽木はまだまだ小さく、5年10年後まで待ち、成熟したランドスケープの完成を見たいものです。

戸田 芳樹

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