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厦門(アモイ)コロンス島のランドスケープを見る

2014.10.06

厦門市は本土と島部で構成された人口370万人の都市である。位置は台湾と同じ緯度にあり海に面しているので中国の他都市より空気はきれいで青空は広がり、そして大変暑い。島部は島全体にリゾート感が漂い、北京や上海とは全く違う空気感を持つ都市で、中国国民の憧れの地でもある。私もいくつかの都市を訪れたが、その美しさは1.2を競う素敵な町が厦門である。

さてこの島部(かなり大きい)から見た小さな島がコロンス島である。この島はアヘン戦争後、領事館が置かれ西洋人が多く住んで町並みを作り、現在も教会や洋館が点在し観光の島として大いに賑わっている。現在、世界遺産に申請中とかで、1日平均約5万人、年間1,800万人が訪れる大観光地である。

7年前に訪ねた時とは比較にならない人の数がフェリーに集中し、いきなりのラッシュアワーを体験。コロンス島は平地部が少なく、すぐに山に向かう斜路となり、多くの観光客とゾロゾロ一緒に歩く。一緒に行った華僑大学でコロンス島を研究している大学院生のアドバイスで、あまり観光客の行かない静かな小路を通ることにした。道は狭く急で、所々に階段もある変化に富んだコースで、要所々々にお土産物店や飲食店がある。少し疲れたので、小さなホテルのレストランに入って休息。外の賑やかさが嘘の様な静かさで、リゾート気分となりひととき一行と歓談できた。

その後、島の上陸点とは反対側の庭園「菽庄花園」に到着。この花園は海の上を橋で巡るコースと、丘の園路とで構成され、視点の変化の面白さが特徴である。振り返れば山の頂に巨大な丸い石に多勢の観光客が群がるのが見え、ここが観光地である事を再認識させられる。

いつものことだが、この雑踏の中で中国の人々はポーズを決めた写真を撮ることにいそしんでいる。時間が掛かるのを日本人はつい待ってしまうが、他の中国の人達はお構いなしに直行していく。まさに国民性の違いであろう。

少々足も疲れたことで早めに島を離れたが、対岸からの景色も大変美しいものだった。自然と建物のバランスや自然素材の色彩の使い方等、刺激のない安心感を現代の都市づくりにも活かしてもらいたいものである。

戸田芳樹

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