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道の駅「天童温泉」と天童のまちづくり “平成25年度日本造園学会賞” 受賞

2014.08.20

当社に20年在籍した清水達也が平成9年から15年にわたり携わった天童市における各種のプロジェクトが総合的に評価され、日本造園学会賞を受賞した。詳しくは日本造園学会誌「ランドスケープ研究」Vol.78 No.2 July.2014に掲載されているので参考にしていただきたい。

道の駅「天童温泉」の計画がプロジェクトの発端であり、それから今に至るまでまちを少しずつ改造した結果で受賞に至った。「道の駅」は当初6haの大型ショッピングモール誘致が予定されていたが、結果市民のための空間整備を含む計画となった。中でも野外ステージを伴う多目的広場は、種々の祭り、イベントも誘発し多くの人々を集め、天童市民の親しみの空間として機能している。

この道の駅の成功をベースとして、市内の様々な場所の整備依頼があり、温泉まちの細やかな空間づくりに寄与して来た。道の駅に接するシンボルロードは近代的な和の風情を折り込んだファニチャーを用い、街路樹はオオヤマザクラとし市内の桜回廊として構造化した。付随する道にも民地との間に生じたわずかなスペースに舗装を工夫し、照明も組み込み、上質な空間を作り上げた。山裾にあった古い街道は新しく緑道として復活させ、当時のイメージを再現すると共に、市民がオーナーとして寄贈した桜で並木を整備した。道の駅や路地の一部に足湯を設け、観光客と共に地元の利用を促し、出会いの場としての役割も担った。

天童市のシンボルである舞鶴山を有する天童公園は64haの総合公園で、天童城の城址があった所でもある。桜の名所として知られているが、街に面した愛宕沼は暗いイメージが残っていた。そこで池の水位を下げ堤体も低くして街への景観を良好にし、護岸部をすっきりと爽やかにした。そして池を巡る園路と重要な2ヶ所の地点に設置した四阿が景観の質を高めた。単なるみどりの存在に過ぎなかった公園の一部が積極的に使われる様になり、天童市のレクリエーション空間はより充実してきた。

このプロジェクトは発注者との信頼関係を、担当の清水が15年もの年月を掛けてつくり上げ、大きな仕事から細かい仕事まで、天童市の立場に寄り添って計画を進めたから成り立ったものである。ランドスケープの空間は一過性に作って終わるのではなく、長い年月を掛けて作り続けるべきだが、この様なケースを大事にしてさらに精進を重ねたいと思っている。

戸田芳樹

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