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カンボジアに行ってきました−5

2011.09.11

いよいよエコビレッジの計画地プレアビヒアです。
私達はカンボジア軍の駐屯地内の宿舎に宿泊させて頂きました。
6名が寝泊まりできる大部屋でシャワーとトイレが2組配備されています。
6人部屋に3名だったので随分贅沢をさせて頂き、滞在中の食事も軍の賄いを兵士と一緒に頂きました。

先に到着していた熊谷さんと、同行した日大の壽福先生を中心とする大学生チームは、周辺の環境資源視察や農村の聞き取り調査を精力的にこなしてきたようです。
熊谷さんと合流して皆で現地を視察に出掛けました。
私達が滞在しているキャンプから車で15分程度のところにエコビレッジの計画地があります。
非常に広大な平地で2000〜3000haくらいあるそうです。
既に未舗装ではありますが道路がつくられており、生活を始めている人も沢山います。
予定では或る程度エコビレッジの整備を進めながら、ユネスコのオーダーである世界遺産プロテクトのための森の予定地に暮らす人々を移転させる計画でしたが、今年の初めに起こった紛争によって、人の移転が急速に進んだようです。
暮らしが始まったので、村の整備も急務となりました。
村とは言っても先に書いたように規模が広大なので、計画も大変な作業だし、整備費用も見当が付きません。
しばらくは場当たり的に出来ることから進めていくノリは納得がいくところでした。

サイトは赤土の台地に常緑照葉樹林が繁茂する林のような土地でした。
私達はここに、エコビレッジの住民の自立とコミュニティー形成を促すような参加型の農地を計画します。
林の樹木には見慣れない赤い標識が数カ所貼り付けられていました。その標識は地雷がある可能性を示しているそうです。
道路も水路も貯水池も殆どが素堀りの状態で、今後恵みをもたらすことを期待する林は地雷が埋まっている可能性を秘めている。
代々木の机上で想像していた対象地と現実の差に色々な思いが巡りました。
将来を思うと、或る程度我々の技術基準でものづくりを行うべきとも思えるし、人も村も共に成長するものづくりのあり方もあるだろうし。
シェムリアップで見学させて頂いた伝統の森は、森本氏が将来像をしっかり持ちながら今できることを積み重ねて村を育てる方法で、自立したコミュニティーを続けていました。
エコビレッジは創設のきっかけも、規模も、係わる機関も、資金源も伝統の森とは全く異なりますが、生活する人々は同じカンボジア人です。必ず伝統の森の中にもヒントがあると改めて感じました。

大橋 幸雄

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