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二子玉川での講演会

2011.08.03

二子玉川東地区では21世紀型の都市づくりを目指して巨大事業が進行している。
この未来都市づくりに参画している、クリエイティブ・シティ・コンソーシアム(C・C・C) に招かれてお話をしてきた。
C・C・Cは前東京大学学長、小宮山宏氏を会長としたコンソーシアムで、クリエイティブ産業に注目し、新しい都市を目指そうとする会である。
その会員である平賀達也氏から声がかかり、8月3日(水)二人で「生物多様性エコミューゼの可能性」〜その場しかなし得ない物語のあるランドスケープデザイン〜のタイトルで夫々が話し、その後に対談した。 

平賀氏のレクチャーは日本の地形を縄文までさかのぼり、場の持つ力を大きな物語として展開し、今回の東日本大震災も踏まえたうえで、日本人がこれからどう生活して往くべきかを話した。

私は21世紀型都市の二子玉川計画地に日本庭園を作るのだから、庭園のコンセプトをなるべく多くの人々に理解していただきたいと、設計途中での情報制限の中、基本的な考え方や想いを話した。

私たちが一番に表現したかった日本庭園は、従来の伝統的様式の再現ではなく、この二子玉川の自然特性(多摩川、国分寺崖線、富士山)や歴史の集積を重ねあわせ、過去と未来をつなぐ空間を創ることだと話した。
この日本庭園に関しての情報はまったくないに等しく、地元の人々は不安を持っていたようだが、単なる修景的な日本庭園ではなく、土地の文脈に基づいて計画されている事が解り、安心したようである。

後半では一般的な日本庭園のキーワードとして「美意識、教育、気づかせ、参加」をしめしてスライドを見せたところ、「気づかせ」に参加者が興味を持ったようだ。
日本庭園の飛び石や関守石等は、注意深い空間体験の実践を重ねると「何の意味か」が解り「次にどう行動するか」を導く仕掛けを読み込むことが出来る。
その「気づかせ」が生活空間でどんどん失われているのが日本の現状であろう。
その事が解る共通の想いが文化であり行動様式であるが、数千年もの間に積層された日本の文化を、この日本庭園を通じてもう一度体験したいものだと締めくくった。

戸田 芳樹

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