[本文はここから]

2018年の春節記事――環境問題で変わった習俗

2018.02.26

「爆竹の声中一歳除き 春風暖を送って屠蘇に入る 千門万戸瞳瞳たる日 総て新桃を把って旧符に換う」という宋の時代の王安石氏が書いた「元日」には中国の伝統的な「年俗(年末年始の恒例行事)」が描かれている。なかでも、爆竹を鳴らすという習俗が春節期間において不可欠な活動となっているようである。しかし、時代の流れや生活習慣の変わりに伴って、春節期間で花火・爆竹を鳴らすという習俗も少しずつ変わってきた。2018年の春節期間において、北京市(五環路内)、上海市(外環線内)、広州市(8つの区)などの都市には花火・爆竹禁止が実施された。

花火・爆竹が禁止になる理由は主に四つある。花火・爆竹を鳴らす場合、①大気汚染②騒音汚染③火事・怪我事故の原因④資源の無駄遣いなどが発生する事である。なかでも、大気汚染が最大の原因となる。では、花火・爆竹禁止を実施した後、その効力はあったのだろうか?上海市気象局が発表した「2013から2017年までの春節期間における大気の質のモニタリングデータ」を見ると、上海市では「花火爆竹安全管理条例」を実施した後、2016年、2017年の春節期間においてその効果は極めて顕著で、花火・爆竹の影響は大きく、明らかに大気汚染は下がったことが分かる。

PM2.5の平均濃度について、外環線内の地域(花火・爆竹禁止)は外環線外の地域(花火・爆竹可能)を大幅に下回った。花火・爆竹禁止の効果が顕著だということが証明されたのである。

以上より、花火・爆竹禁止は大気の改善においては確かに積極的な役割を果たしているとわかる。

これは環境問題に対する風俗や習慣が変化してきたと思われるが、人々の環境保護に対する意識が高まっている証にもなった。別の角度で考えると、千年以上にわたって受け継がれてきた習俗を変えた残念さは避けられないが、環境問題も千年の未来に向かって解決していくものでもある。春節期間に花火・爆竹を鳴らすという習俗に対して環境保護は、「二兎追うものは一兎をも得ず」のようなものなのだろうか?PM2.5を生じない花火・爆竹を開発したり、或いはほかの良い方法でさらに科学的・合理的に新年を迎えるとか、われわれがあらゆる立場の人達と一緒に検討するに値する課題である。

2018年という新しい一年において、皆様の健康な生活を祈り、お仕事も順調にいきますよう祈っております!

朱 显嘉

[ここからはカテゴリ内ナビゲーション]

from Shanghai

  • 株式会社 戸田芳樹風景計画
  • 〒151-0053 東京都渋谷区代々木1-36-1ミユキビル3F  Telephone:03-3320-8601 / Facsimile:03-3320-8610
  • COPYRIGHT © Yoshiki Toda Landscape & Architect Co.,Ltd. All Rights Reserved.