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上海ディズニーランドで遊んできた

2017.07.07

本格的な夏が来る前の端午節、上海ディズニーランドで遊んだ。
2016年6月16日に開業され、世界中6番目のディズニーランドとして、上海ディズニーランドは一年を経てどうなってきたのかと思いながら、すごく期待して出掛けた。

リゾート全体の敷地面積が約410ヘクタールあり、一期である園区は六つのエリアに分けられ、子供から大人まで夢の世界を楽しむ場として、毎日大勢の来客を迎えている。

11号線地下鉄で終着駅「ディズニー駅」から降りると駅内の多彩な空間に目が引かれた。大量の来客数を予測して天井を高く、通路を広く設置したと考えられるが、朝早々到着した時点では人が少なく、明るくて快く感じられた。エントランスに向かうと、まだ若い街路樹が植えられており、緑量はそこそこだが、きっちりと整備され、植栽桝や支柱と穏やかなブラウン系色の舗装がエントランス広場までに続き、寛いだ雰囲気を演出している。広場の中心、シンボルとなるミッキーマウスの彫刻噴水がお客さんを出迎え、その周りには記念撮影をする人々がたくさん集まっていた。また、広場の舗装が花の絵になっているが、柄が大きいからであろうか、地上ではなかなか気が付かないので、少々残念であった。

強い日差しに耐えられず、入口前にある「ディズニータウン」という商店街へ寄り、日傘を購入した。ディズニーと言うなら欧米風の幻想世界というイメージを浮かべるが、ここでは洋風と上海風が融合している。ファッションやレストラン、また劇場等の施設が充実しており、ディズニーリゾートにおける人々の滞在時間を豊かにしている。

早速本番のディズニーランドに入りましょう。祝日なので来客が猛烈に多いだろうと心配したが、それほどではなく、入園の列に並んだ。ゲートに入ると広い花壇があり、花で描かれたミッキーマウスが微笑んで皆さんを歓迎している。花壇の横を通れば、すぐ「ミッキー・アベニュー」に着く。そこにはディズニー世界のキャラクターたちが住む家やお店が並べられ、各棟の「持ち主」、つまりキャラクターも常に門前で撮影会を行っている。異次元にいるキャラクターと親しく接することができる非日常的な風景がそこには展開している。ブラウン系色が多く使われている建築に対し、舗装がグレーとオレンジピンクに構成されており、排水溝までも可愛い柄で、装飾性が高いのが特徴である。しかし、何か物足りない。やはり緑の量が少なく、木陰がほぼできていないのが原因だが、数年後には、もっと快適な空間になるだろうか。

「ミッキー・アベニュー」から出て、隣接の「ガーデン・オブ・イマジネーション」を囲う園路に沿い、「アドベンチャー・アイル」に向った。深いグレーとオレンジピンク色を交互に舗装した通路は滑らかで、パレード舞台としての幅は十分保っている。両側には緑を豊かでシンプルに配植しており、点在しているアトラクションや店舗を引き立てている。

「アドベンチャー・アイル」のゲートに入ると、景色が一変した。そこは冒険をテーマにして、古代部族の風景を作り上げている。オブジェやガードレール、アトラクションを装飾する岩などはよく見れば、全部モルタルで作られ、かなりリアリティーがあるものとして存在している。モルタルで風景を作るのはディズニーの伝統だそうで、上海でもその手法が実現された。人気アトラクション「ロアリング・ラピッド」の待ち時間がなんと200分間必要だったので、ファストパスを取って、早速次のエリアへ。

「トレジャー・コーブ」はディズニーにおいて初の海賊をテーマにしたエリアで、18世紀のカリブ海の海岸をモチーフとしたそうだ。裂け目が入ったように古く見える舗装が実はとても平坦で、ベビーカーも安心して利用できる。1970年代の海賊船や壊れ果てているような建築、また海賊の墓地を風景にして、人々をあの時代に送り込んでいる。

次に中心部の「ガーデン・オブ・イマジネーション」を通り、「トゥモローランド」へ向かった。ガーデンの背後にディズニーランドの象徴的お城「エンチャンテッド・ストーリーブルック・キャッスル」が聳えており、高さが60メートルで、他のディズニーに比べ、最も大きいお城だそうだ。夜には、花火やプロジェクションマッピングなどを使用した「イグナイト・ザ・ドリーム」が開催され、観賞スポットを占めるため16時半から待つ人もいる。

「トゥモローランド」は未来をテーマとしたエリアで、未来感がある建物や構造物を作っている。舗装は全体と統一してグレーとオレンジピンクを使用しているが、白色も多く使われているので、正午の日差しは眩しかった。夜景は青と紫のライトが光って、より幻想的な未来を展示している。

昼食の後、「ファンタジーランド」にある「アリス・イン・ワンダーランド・メイズ」へ散歩した。「ファンタジーランド」は上海ディズニーランドにおいて一番大きいエリアとして、白雪姫やくまのプーさんなど、ディズニー世界の物語をテーマとして作られたアトラクションより構成されている。「アリス・イン・ワンダーランド・メイズ」はティム・バートン監督の映画「アリス・イン・ワンダーランド」をテーマにして、植栽で作った迷路やお茶会のシーンなど、ファンタジーな世界を現実に作り上げた。そこの待ち時間は一番短く、五分間だけなのですぐに入った。地図を見ればあまり広くないから、まもなく歩き終わるだろうと思いきや、樹木に囲まれる紆余曲折の園路が続き、どんな場所へ導かれるのかという期待感が沸いてきた。その後、「女王のガーデン」、「チェシャ猫が潜むトンネル」、「気違いのお茶会に参加するため乗り越えるべき迷路」という一連の施設が設置されているが、明暗の転換や目的地への眺望、そして彩るオブジェなど、目を楽しませる施設が充実している。

六つのエリアを回遊すれば、一日も終わる程のスケールであった。遊びたいところがまだ多く残っているが、充実したアトラクションによって、タイムトラベルをしたような風景を体験できて大変うれしかった。今後の二期が益々楽しみだ。

黄 妍

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