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PJ進捗報告;陽澄湖瀾廷ホテル二期PJ

2014.05.14

蘇州市工業園区の陽澄湖湖畔に建設中の高級リゾート会所「陽澄湖瀾廷ホテル二期PJ」の進捗報告です。

蘇州市は中国江蘇省東南部に位置します。旧市街地及び周辺の水郷地帯を含め「東洋のヴェニス」と呼ばれていますが、実はヴェネツィアよりも歴史の古い町です。蘇州工業園区は20年前に蘇州市東部の郊外に設立されました。近代化と国際化を目指してシンガポールと共同開発を行い、国際競争力のあるハイテク技術を備えた環境配慮型のニュータウンが生まれました。

その工業園区の中に含まれる陽澄湖の湖畔に、生態旅行リゾート区が計画されました。宿泊施設や別荘の開発と共に、湖から水路を引いて蓮池を整備したり千年前に実在した寺院を再建したりと、江南の水郷風景を随所に感じられるような整備を行っています。また、陽澄湖と言ったら中国人がすぐ思い浮かべるのはやはり「大閘蟹」(チュウゴクモクズガニ)です。日本人にとっては上海蟹と言った方がわかりますね。陽澄湖「湖八鮮」でナンバーワンの名物であり「中国地理代表産物」にも選ばれました。

本PJは陽澄湖湖畔の風景が優れた立地を選んで、新しい高級リゾート空間を計画しました。二期工事では五つの会所を建設していますが、それぞれが湖に向かって配置されています。建築デザインは江南の中国古典様式をモダンにアレンジしました。それを受けたランドスケープのコンセプトとして「湖畔離宮」を掲げ、美しい自然資源を最大限に活かす計画を行いました。

建築工事の進捗としては外装工事がほぼ完成し、来月から内装工事が始まります。建物の二階に上がると、蘇州の伝統要素を取り入れたモダンな建築物群が目の前に広がり、その迫力を感じました。

景観工事も順調に進んでいます。一部の高木と灌木はすでに植栽されました。ガーデンウェディングとしての利用を提案した「幸福の丘」は、桜並木に挟まれた階段を上がっていきます。丘上まで上がると木々に囲まれた広場の中で正面に見える水上ステージが新郎新婦の誓いの場となり、その背景には陽澄湖を見渡すことが出来ます。しかし、今のところ丘上の周囲の植栽密度が足りませんでした。現場にて施工側に意見を伝えたので、今後の改善を楽しみにしています。

これまでの施工監修業務の中で一番苦労したのはウォールです。会所の外周ウォールは当初設計だと中国での施工が出来ないと言われ、技術対応が可能だと判断されるまで何度も図面を修正し、ようやく今の形に落ち着きました。グレー御影石のバーナー仕上げをベースに、本磨きと割肌のピースで水平ラインを強調しました。

今後は植栽地や水景に配置する景石が次々と現場に搬入される予定です。若々しい緑を感じる季節の中、瀾廷ホテル二期PJは完成に向かって着々と進んでいきます。

鄧 舸

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