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道路の横断方法からわかる中国ビジネスのやり方

2011.11.15

  中国人が信号を守らず道路を渡ることは世界中で良く知られている。
しかし、一つおもしろい現象がある。それはたとえ青信号でも、一部の人々は左右を見ていて、なかなか道路を渡らない。
よく観察したら、その様な人々は大抵二タイプに分けられる。
一つは、信号を守らないことがすでに習慣になり、前の信号を見ないで左右だけみるタイプである。
もう一つは、本人は交通ルールを守るが、他の守らない人からぶつけられることを恐れ、例え青信号でも慎重に左右を見ている人である。

上記の現象は中国の社会環境を映し出しており、社会や他人に対して、信頼できないことがよく反映されている。
社会秩序が徐々によくなってきたが、現実はまだ楽観視できない。ルールや規則などはあるが、一般的には守られていない。
例えルールに従っていても安心できなく、自分自身を守ることが必要である。政府の関連部門に頼らないことを念頭に置かないといけない。
なぜなら、その関連部門はあなたを構わないのではなく、彼らが管理することが多過ぎるのである。
原付や自転車にぶつけられ、擦り傷を負った位のことであれば、自分の注意が足らなかったせいにして、片付けるほうが楽である。
なぜなら、本気で相手の責任を追及するなら、予想を遥かに超えた時間とエネルギーが必要だからである。

上記のことを踏まえ、中国でビジネスを展開する際、独特なやり方を取らなければならない。
そうでなければ、何もやり遂げられない負け組になりかねない。

ここにいくつかの体験を記載する。
一つ目、居るのに従わないこと。
政府の動きを察知する能力を持つべきだが、すぐその動きに乗って行動を取らないことである。
不動産市場を例にするとこうなる。中央政府は何年か前から地価を抑えると唱え、いくつか政策も公布されたが、すぐそれに従わなくてもよい。
当時、値段を下げた人は誰でもバカだとみられた。
ある大手不動産の経営者はメデイアで地価が下がるはずがないと発言した。数多くの不動産業者にとって、中央が言っていることは交通信号のようにあるだけの存在で、何も効力のないものと同じだった。
往来の車両の様子をよく見て、その車間を縫えば、きちんとルールを守る人より早めに道路を渡るチャンスがある。
つまり、中央政府が言ったことを無視し、周りの状況をよく確認し、他社より早くお金を儲ける方法を考えればよい。

二つ目は、風向きを見比べ良い方法を見極めること。
中国で「時の情勢に明るい人は俊傑である」と言うことわざがある。
政府が言っていることに対して、一番早く信じて従う人にならなくても、風向きを察すことができなかったら、犠牲者になる傾向がある。
再び不動産市場の話を例にすると、今年の年頭、中央政府は言うだけではなく、本当に思いきって不動産市場にメスを入れた時、つまり、地価を下げるため、中央政府が絶え間なく、話を聞かない業者に厳しい制裁を実施する際、犠牲者にならないよう、地価を維持してもよいが、あげることを絶対してはいけない。

三つ目は、自己保護意識を有すること。
自分がルールを守っていたら、怪我をしないと思ってはいけない。
中国は国土が広く、経済成長の勢いも凄まじいので、政府がしっかり管理したくないのではなく、管理しきれないところが沢山ある。このような事情があり、例えルールを守っていても、ルール違反する者に傷つけられた時に、訴えるところさえも見つけられないケースや、ルール違反する者がすでにどこかに逃げてしまっているケースがよくある。
故に、自分を危険に晒すことを避けるようにしないと行けない。疲れるかも知れないが、相手をよく観察し、判断する能力を身につけることが重要である。
最初の信号の話にもあるように、青信号なのに安心して道路を渡らない理由である。

日本では法律が完全で、国民もルールをきちんと守っているが、あらゆるところに「暗黙のルール」がある。
中国も同じことが言える。明瞭な部分は一部で、実際、多くのところに「暗黙のルール」が存在している。
どれ位早いスピードでそのルールを認識し、そして、適応して、個人や企業がその社会の息吹をしっかり捕まえることができるかにより決まる。
覚えておくべきことは、愚痴をこぼす時間を惜しんで、生きていく技を身につけることである。

刘 佳

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